都市空間における動的パターンの表現と認識モデルに関する研究: ユーザー移動パターンの学習・認識と生成システムの提案

摘要

近年，GPS受信機の進展によって，さまざまな領域において時空間データが活用されている.位置•時間情報が属性化された各種データは，主に，共通のデータ形式に変換後にデータベースへ格納され，必要に応じて時空間的なデータセットの検索・提供が行われている.しかし，このような位置•時間情報が付与された時空間データ群は，情報視覚化の際の解像度の質(幅)を確保するために予めデータの分解能が高く設定されていく傾向がある.一般的なGPS機器においては，時系列データの記録間隔は1/60秒から数時間などの設定が可能であり，位置データは衛星の時計•軌道誤差に影響を受け分解能は10m前後となつている.そこで位置情報の精度を高めるためにさまざまな試みが行われている.