群集避難行動における高齡者・身体障害者の影響 (その13): 高齡者混在群集の居室避難における行動特性に関する研究

摘要

本研究を通じて明らかになった主な知見を以下に示す。(1)単独步行での健常者とシニアの歩行速度の代表值はそれぞれ1.09m/s、0.61m/s程度である。(2)密度の上昇につれ步行速度は低下する。密度が1.5人/m~2以上に上昇すると步行速度の低下が顕著になる。(3)健常者のみの群集きにおける流動係數は1.5A/m・sとなる一方、シニアが約1/3混在する場合には1.3A/m•sとなり、約15%通過能力が低下することが判明した。