高支持力埋込み杭の拡大根固め部の搌リ出し調査

摘要

今回、砂礫層を支持層として施工された高支持力埋込み杭の拡大根固め部を掘り出し、切断面の目視確認、コア供試体の密度や強度分布の調査を行った。その結果、分かったことを以下にまとめる。1)根固め部築造時の上下反復摄拌により砂碟層の礫がローム層範囲の根固め部へも拡散していると考えられる。2)コア供試体の密度は原地盤に比べて大きく、深度方向に增大する傾向が見られ、特に湿潤密度の小さいローム層範囲では深度による密度変化が大きくなる。また、土層境界付近では密度のばらつきは大きくなる。