高支持力埋込み杭の掘出しによる根固め部の調査（その１）

摘要

今回の一連の調査結果として以下のことが確認できた。①圧縮強度試験結果からは、セメントミルク注入量 2倍の場合の、実際の根固め部における泥土：セメントミルク混合比は、室内配合試験結果から1：3（セメントミルク含有率75％）程度と推定される。②根固め部の実強度は、未固結試料を採取した杭先端付近では未固結試料の強度と同程度となっている。③今回調査では、早期材齢7 日の圧縮強度試験結果から、泥土：セメントミルク混合比が1：2（セメントミルク含有率66.7％）以上となるようにセメントミルク注入量を設定したが、材齢28 日で考えた場合は、混合割合1：1（セメントミルク含有率50％）の配合でも十分目標強度を満たす結果となった。④根固め形状は、拡翼作業が油圧方式であり、油圧・油流量を管理装置で確認することで、所定の形状を確実に築造することができた。