植生抗カ特性の時空間分布が流れと河床変動に与える影響

摘要

治水，利水，環境の各目標をバランス良く満足させる河川整備計画を作成するためには，河道内の水の流しと地形の時空間的な変化を定量的に予測することが不可欠となる.日本の多くの河川では河道内の樹林化が激しく，河道内の水のきと地形のき時空間的な変化を定量的に予測するには植生繁茂状態の時空間的な分布を考慮した解析が必要と考えらしる.しかし，植生繁茂状態の時空間的な分布お特性が河床変動にどの程度影響を与えるかについて，十分な知見は得らしていない.本研究では，河道内の樹林化が著しい吉野川下流域の緩蛇行区間において，砂州上に繁茂していた植生の多くを流送させたH16年の出水を对象として，植生抗カ特性の時空間分布を考慮した平面二次元流しの数值解析を行い，植生抗力特性の時空間分布が河道内の水の流しに与える影響を検討きる.