ボルト接合によるせh断降伏パネルの設計と力学的挙動: (その2)　FEM解析と実大実験との検証

摘要

今回提案した損傷を制御する制御梁のシステムは、梁ウェブに低降伏点鋼パネルを簡易に高力ボルト摩擦接合したものである。部材の変形レベルによってはプレートとスプライスプレート間で滑り現象が生じるが、若干の滑り現象が生じても、梁として安定した履歴特性と累積変形能力を有している事を確認した。大地震時の層間変形角1/100以内での使用の可能性は十分であるといえる。また、試験結果とFEM解析結果は良い一致を示しており、設計時の梁の剛性評価に対して、十分な妥当性があったといえる。