都市公圑における公園利用の実態と利用者滿足に関する研究: 長居公園をケーススタディとして

摘要

都市公園におけるサークル活動はこれからますます活発になっていくと予想される。しかし、現状のまま、サークル活動が活発になれば、一般利用者の公園満足度は下がっていくと考えられる。今後、サークル活動が一般利用者にどのような影響を与えていくのかを予測する為にも、現状を把握することが重要であり、本研究ではその視点から調査·考察を行った。その結果、サークル活動と一般利用をうまく整合させていく為には第三者の存在、第三者の活動拠点と、その為の場所が必要である。しかし、サークル活動をする人と一般利用者が交流できるような接点は今の所見当たらず、どちらか一方が自ら声を掛けることがなければ交流は生まれない。このことは、双方の距離を広げており、満足度を下げる要因にもなつている。サークル活動と一般利用者双方がお互いを理解することで満足度は上がると考えられ、第三者のマネジメントとその為の場所を整備することが必要である。