都市空間における商業集積形成過程の分析手法: その1　成長過程による地域分類

摘要

本研究では、時空間点データを用いた商業集積クラスターの形成過程による分類手法を提案し、実際のデータにより実証分析を行い可視化した結果の考察を行った。ここから（1）商業集積の形成過程による分類、（2）分類結果の可視化による地域の形成過程による差異の把握、3）バッファ半径の変化させて分析することにより地域分類のスケールの選択が可能などの結果が得られた。今後の課題として、手法を単純化するために店舗の発生による成長過程のみを扱ったが、実際には閉店する店舗があったり、出店から閉店までの期間がそれぞれ異なるなども考えられる。また、それぞれの業種によってもその違いはあると考えられ手法に考慮する必要がある。これらを踏まえて今後研究を進めていく。