フレッシュコンクリートの性能とポンプ圧送性の評価に関する研究その5長距離圧送および高所圧送における硬化物性の変化

摘要

荷卸しと筒先の硬化物性の変化について、長距離圧送および高所圧送の実験結果を用いて検討した結果、以下のことが分かった。(1)荷卸しよりも筒先の静弾性係数が小さくなる傾向が見られた。(2)静弾性係数およびかさ密度の関係は、ともに简先で小さくなる傾向が見られた。(3)ポンプ圧送後の静弾性係数はバラツキがあるものの、圧縮強度には影響が無かった。(4)筒先の単位水量は、小さくなる傾向がある。特に、高所圧送後は、顕著に見られた。以上のことから、筒先では、ポンプ圧送されることにより、フレッシュ性状には変化が見られたが、圧縮強度には影響をおよばさないものと思われる。