音刺激呈示時の脳波の個人差に関する研究(その1個人の脳波の再現性)

摘要

これまで、音環境の評価に脳波を用いることを試みてきたが、測定された脳波の電位分布を視覚的に捉えることのできる脳波トポグラフィ一でみる限り、各種音源(ホワイトノイズ、道路交通騒音、鳥の鳴き声など)におけるさまざまな騒音レベルに対する反応は、西欧人と日本人の差はある程度みられたものの、個人差の問題は明確ではなかった。音源別の反応の差より個人差のほうが大きい場合も多々あり、個人差の問題は重要な検討事項と考えられる。また、個人差を検討する際、まず脳波の再現性をみることが必要であると考えられる。