火災加熱を受ける鋼架構の崩壊温度: その3 架構の崩壊温度に対する局部座屈の影響

摘要

耐震設計がなされる我が国の建築物の架構は地震水平力に対する抵抗力を特に付加されている。その効果は耐火性能にも現れると考えられ、高温座屈後にも応力再配分作用によって架構は直ちに崩壊に至らないことが明らかとなつている。しかし、これまでの研究では、応力再配分作用に対する局部座屈の影響が考慮されておらず、これは崩壊温度を低下させるおそれがある。