線引き制度運用からみた商業施設立地動向と市街地変容に関する研究(その2)

摘要

その1の結果を受けて、非線引き都市である山口市と線引き都市である防府巿の中心市街地の実態を明らかにする。線引き制度の運用の有無によりそれぞれの市の市街地変容にどのような特徴があるかを考察する。 本研究では、山口、防府両巿において中心市街地活性化基本計面で定められた中心市街地を対象とする。はじめに、対象地区における商業地変容の実態を「山口県の商業Jより、中心部商業集積地の変化を商店数、売り場面積の推移から整理した。次に,低未利用地、特に駐車場に着目し、住宅地図より1980年から2005年の25年間の駐車場分布の状況を調査した。これらを基に対象都市の巿街地変容の実態を明らかにする。