椅子座姿勢の衣服熱抵抗値と身体局所の温熱感受性

摘要

オフィス空調では，暑さ寒さが防げれば良いだけではなく，温熱快適性が担保され，かつ省エネルギー性が求められ，近年は生産性など別の評価軸へシフトしつつある。しかし，温熱快適性は中立近傍温度であっても男女の執務者による評価の違いが顕在化しており，それにはいくつかの理由が考えられる。主な理由のーつは，空調が及ぼす体温調節や感覚の性差によると考えられるが，もうーつは社会的な要素であるところの着衣による影響が異なるためである。