冷房設定温度28°C環境における知的生産性評価

摘要

本研究では疲労測定による知的生産性の評価手法について検討し、作用温度28°C環境における知的生産性評価を行うことを目的として被験者実験を行った。作用温度25°C、28°Cでジャケットおよびネクタイを含むスーツを着用した場合に加え、28°C低clo値条件(作用温度28°C、ジャケットおよびネクタイ非着用)の比較を行った。1)25°C条件における1桁の加算作業の正規化パフォーマンスは、28°C条件、28°C低clo値条件より高かった。2)疲労の自覚症状総訴え率は時間経過とともに上昇傾向が見られた。また、全ての測定時間において、28°C条件は25°C条件より高い訴え率だった。Ⅱ/Tは、順応後、作業後ともに28°C条件が25°C条件、28°C低clo値条件よりも高かった。