建築環境工学分野における剥離剪断層の乱流性状に関する研究(その2): 1開口換気に関するDetached-Eddy Simulationの適用

摘要

1)片側開口のみを有する建物を対象にDESとLESを適用し、結果の比較を行った。2)室内壁面近傍にてDESは若干主流方向速度を低く算出するが、基本的には両ケースとも開口面においては速度、圧力分布性状はほぼ同じである。3)DESはLES域においてSGS粘性を過大算出する傾向にあり、これによりLESと比較してGS成分の乱れによる熱及び運動量輸送が抑制される傾向にある。4)本研究の流れ場において、DES·LES両ケースとも開口面を通じたトータルの熱及び運動量輸送量は同じであると思われる。