三池炭鉱における明治41年の医局について: 炭鉱における病院建築に関する研究　その1

摘要

三池炭鉱における本格的な病院は明治41年の移転から始まる。この年の2月には港倶楽部が上棟され、4月には三池港が開港し、三池炭鉱における一つの重要な時期であつた。これらの事柄は明治39年の事務所移転を含め、対外的な充実として認められるが、病院は対内的な施設充実の顕在化の一つ象徴としての意図があると考えられる。