2005年福岡県西方沖の地震での福岡市中心部での強震記録と表層地盤増幅 その1 本震記録の概要とその構造物破壊能

摘要

2005年3月20日午前10時53分、福岡市の北西の沖合約30kmを震源とする「福罔県西方沖の地震」M_J7.0が発生した，普段よりほとhど地震のない地域で、しかも海域においてM7クラスの地震が発生することは極めてまれな事象であった。この地震により震源城に近い玄界島では全家屋231棟の半数以上が全壊し全員が島から避難したほか、福岡県全体では453棟の全壊家屋が発生した。福岡市内でブロック塀の崩壊による死者1名の他、負傷者998名が報告されている(消防庁調べ)。