遠心実験に基づく基礎根入れ部の側面に働く摩擦力 (その2 土圧合力と側面摩擦力)

摘要

遠心載荷装置による地盤-杭-基礎部-上部構造物モデルの加振実験において、(その1)で提案した手法で基礎部側面に働く摩擦力の評価を行った。側面摩擦力は土圧合力に対して1/3程度の大きさであった。土圧合力と相対変位の関係は、楕円型で減衰のある履歴ループを描くが、側面摩擦力のそれは減衰が小さく、上昇過程と下降過程でほぼ同じ履歴曲線を示す。また、小さな相対変位で側面摩擦力は土圧合力より小さく、相対変位がある程度大きくなると側面摩擦力はほぼ一定となることが分かつた。