壁内通気層を有する木質系建物の延焼防止工法に関する研究

摘要

本試験は既認定の防火構造仕様による木質系建物の壁体内部に稱造的に影響が生じない程度の通気孔を設け、その下階の通気孔口に熱膨張耐火材を装着した構造体の延焼防止を目的とした予備実験である。この結果、内外装材の材料工法が耐火的に強固であれば、装着した熱膨張耐火材が通気孔上部への温度上昇を抑え延焼阻止に有効に作用することが判明した。