三次元フレーム解析による初期免震建築物の振動特性の検証:　その2.三次元フレーム解析による振動特性の検証

摘要

本研究では三次元フレーム解析による1号館の振動特性の検証を行い，次のような結果を得た.(1)各方向並進1次固有振動数については解析結果が地震観測,常時微動測定両方からの推定値とほぼ一致した.(2)地震観測で場合により見られたうなりという特徴的挙動を，解析結果においても再現，確認することができ,その生因が張間.桁行両方向の固有振動の相互干渉であると推測された.(3)常時微動測定で見られた張間•析行方向振動の相互干渉を解析結果でも再現,確認することができ，これが図5に示す平面構成によるものと推測されたが，常時微動測定で見られた捩れの挙動を解析により再現することはできなかった.