Translation Methodに基づく新しし極値分布推定方法の提案: max-stable distribution theorem に基づく定式化

摘要

極値分布は設計風速、ピーク風圧及び最大応答評価などに深く関係している。しかし、これらの物理量の極値評価においてはいくつかの問題が未解決のまま残されている。その内、最も困難な問題は極値解析が基本的に最大(小)値の標本の大きさに大きく依存することと、我々が母集団の確率分布に関して、取り分け極値と関係する裾野の構造に関して十分な情報を持っていないため、極値分布の詳細について議論できないことである。そこで、本論文では母集団の統計量、即ち、平均、分散、歪度及び尖度を用いて極値分布を推定する方法を提案する。この方法は極値分布の上下限の有無を議論するところまでは至ってないが、少ない標本関数から効果的に極値分布を推定することができる特徵がある。