地方小都市集集における921大震災市街地復興の経緯と個別住宅再建問題の構図: 日本·トルコ·台湾，震災復興過程の国際比較研究　その14

摘要

921大震災は陳(2004)が述べるように「近代化した台湾社会に初めて発生した最大規模の地震」であり，地域社会の対応について復興まちづくり論の視点からみて多くの経験が得られた.筆者らは発災後，地方小都市集集を対象に断続的に現地調査を実施し，復旧復興の時系列経緯（02年報告）および空間的様相（03年報告）を報告してきた.今回一応のまとめとして，市街地復興の経緯を考察し，個別住宅再建問題についての仮説を提示する。