スイス?チューリッヒ市主催の建築賞受賞作品に関する研究: 審査員構成と受賞作品の建築種別?分布について　その1

摘要

以上、本建築賞全15回の審査員構成の特徴を概観した。過去60余年の間にいくつかの転機が見られ、開催頻度や審査員の人数?属性は変化しているが、審査員を市関係者と専業建築家によつて構成する当初の基本的な枠組を維持しながら、巿当局が継続的に審査に関わる比率が、次第に増していることがわかる。主な転機として、第3回、4回、7回、に回、14回が注目され、これらはチューリツヒ市の都市開発方針決定に、中心的な役割を果たした人物の交代期と概ね一致する。