大規模木造建築物の防火基準整備のための基礎的研究その3 学校における可燃物量調査結果及び各室の火災特性の把握

摘要

筆者らは１時間準耐火構造による、延床面積3000 m~2超規模の木造三階建て学校の実現の可能性ついて検討しており、学校各室での火災特性の把握と防火上の課題抽出のために、木造校舎への関心が高い2県の公立小中高校各2件ずつ、計6校の学校校舎に対して、可燃物の種類?量?管理実態を調査した。本報では、前報(その2)の調査方法、分析方法に基づき、小中高6校の調査結果を報告するとともに、平面計画、調査結果から各室の収納可燃物による火災継続時間の試算を行い、躯体に影響し得る長時間火災が起こり得る室の把握を試みた。