市街地火災シミュレーションにおける防火上の構造推定と市街地防火性能の精度検証（その２）建物形状?建築面積?建物用途が分かる場合の検討

摘要

地震火災発生時の被害を減らすためには市街地の防火性能を評価する必要があるが、そのためには各建物の防火上の構造が必要となる。しかしながら防火上の構造を都市計画基礎調査等で把握している自治体は少ないことから、前報1)では防火地域の指定状況?建物階数?床面積が把握できる場合における、防火上の構造推定方法と市街地防火性能の精度について検討を行った。その結果、6～8割程度の建物の防火上の構造は正しく推定できる、推定した構造を用いた市街地防火性能は概ね180分後まではほとhど誤差を生じない、ことが明らかになっている。