中部スラウェシ州の紛争避難民集落の集落構成と住戸の建築形式

摘要

本研究は、1998年に勃発した宗教粉争により、ポソ湖周辺へ避難した人々がどのような生活を送っているのかを、現地調査等を通して明らかにすることを目的としている。工学院大学後藤研究室では、2011年度、2012年度と4箇所の避難民集落において建物の実測、集落の配置図作成並びに居住者からのヒアリング調査を行った。本稿では、2012年度調査を行ったイスラム教徒が住む集落サロマティの概要を報告し、昨年度報告した3箇所の集落との比較を行う。