精神科救急?急性期病棟の空間構成の現状分析

摘要

精神科急性期入院医療は、集中的な治療?ケアによる 速やかな症状の鎮静化と入院期間の短縮が期待されてい る。施設環境も重視され、病床の半分以上を個室とした 診療報酬上の精神科救急病棟の創設が後押しとなり、精 神科病棟の空間構成は大きく変化してきた。また治療上 行われる行動制限の最適化?最小化の要素として建築、 設備的側面に目が向けられている。本研究は多施設調査 によって精神科急性期医療を担う病棟の建築的空間構成 の実態を把握し、建築的資料を得るとともに、行動制限 に関連した整備状況を明らかにすることを目的とする。