倉敷基地LPG岩盤貯槽の気密試験方法と試験結果の評価について

摘要

気密試験は圧縮空気により貯槽内圧力を設計圧力まで加圧し，一定期間の気密性を確認する試験である． 岩盤貯槽の気密性は，貯槽に注入した空気の物質量が変化しないことと定義し，理想気体の状態方程式か ら圧力変動量（ΔP）を気密性の判定指標とした．貯槽圧力は，気体圧縮による温度変化と湧水の排水に よる体積変化の影響を受けるため，圧力測定に加え，貯槽内の温度と底水排水槽の水位変化を計測し，補 正するとともに，貯槽内湧水に溶解した空気が排出されることによる物質量の変化を補正する必要がある． 本論文では，これらの気密性判定式の定式化，気密試験の計測?実施方法を説明し，倉敷基地の気密試 験結果について計測データとその評価結果について報告する．