患者個人情報に基づく脳血管立体モデルを用いた反射法による光弾性応力解析

摘要

本稿では，これまでに提案した血管内腔領域の形状を再現した立体モデル(7),(8) において応力状態を定量的に計測することを目的とする．応力計測には光弾性法による応力計測手法である反射法用いる．1層目と2層目の間に反射物であるアクリル樹脂を墳霧することで，立体血管モデルの反射膜を形成する．更に，本方法を用いることで，光の進行方向に対して垂直な面内の応力の大きさと方向を同時に計測することが可能である．本手法は病理検討や血流解析等の学術研究や，医療用システム/デバイス等の評価環境として有用であると考えられる．