ISDB-T 緊急警報放送における自動起動信号伝送路の非対称無記憶2 元通信路近似

摘要

緊急時において，放送局が送信する特別な信号によりテレビ受信機を自動起動する方法はすでに実用化されている．rnしかしながら，特に移動テレビ受信機においては受信ビット誤りにより，この自動起動信号を見逃し，または誤検出することrnがある．一方で，災害の発生確率は極めて小さいので，このような信号を検出する受信機を常に待機状態にすべきかは議論すrnべき課題である．ここでは，放送局から受信機に至る自動起動信号の伝送路を非対称無記憶2 元通信路に近似して，その信号rn受信により得られる相互情報量を求めることにより，情報理論的に自動起動信号の受信特性を解析する．