ハイスループット通信衛星のフレキシブルペイロード運用制御技術：周波数フレキシブル制御シミュレータの開発

摘要

周波数フレキシブル制御シミュレータのモデル構成と評価する帯域割当アルゴリズムについて述べた。大容量化と周波数割当のフレキシビリティを主眼とする衛星通信技術の確立を目的とした「ニーズに合わせて通信容量や利用地域を柔軟に変更可能なハイスループット衛星通信システム技術の研究開発」をNICT は実施している[1][2]。その中で著者らは、大容量マルチビーム衛星通信システムが高効率な周波数利用を実現するための帯域割当制御アルゴリズムに関する研究を行っている。本研究を進めるにあたり、各種制御アルゴリズムの性能を評価するためのシミュレータ（ソフトウエア）を開発している。本稿では、そのシミュレーションモデル構成、評価する周波数帯域割当アルゴリズムの概要について紹介する。