CORD 基盤のDPoE システムの一検討

摘要

DPoE (DOCSIS Provisioning of EPON)の普及により、CATV 事業者(MSO)では既設のDOCSIS 運用管理サーバ(back-office)を活用したEPON サービスが可能となっている。一方、通信事業者において、データセンターにネットワーク仮想化技術(SDN/NFV)とCloud 技術を融合し、従来のネットワーク機器機能を汎用サーバ上で動作させ、マルチベンダ対応のサービスを提供する動きがあり、CORD (Central Office Re-architected as a Data Center)がその最たる例である[1]。北米MSO 、特にCableLabs でも将来的なSDN 導入に向けて、上位管理ソフト(SDN コントローラ)とのApplication Programming Interface (API)共通化や、DOCSIS 設定ファイルのデータモデル標準化の検討が行われているものの、従来の運用スタイルを刷新するにはコストなどの課題がある。本報告では、DPoE システムの円滑なSDN 導入を目的に、変更影響度の大きい現行のDOCSIS 設定ファイルによる運用は維持しつつ、標準APIに対応するため、10G-EPON 装置機能をDisaggregation(機能分割)し、CORD へ適用したシステムを考察する。