高精細映像の映像特徴を考慮した超解像技術とその応用

摘要

近年，カメラセンサやディスプレイなどの周辺技術の進化とともに，映像の高精細化が進んでいる．デジタルカメラにおいては，4K 動画像を撮影可能なカメラの普及が進んでいる．さらに静止画撮影では，8K を超える標本化周波数を持つカメラが発売されている．また日本のテレビ放送においては，東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020 年に向けて，高い臨場感や実物感を持つ4K・8K 放送が開始される．このうち2014 年には，124/128 度CS（通信衛星）やケーブルテレビなどで，4K（水平3,840 画素×垂直2,160 ライン）試験放送が開始された．さらに2016 年には，BS（放送衛星）などで，4K・8K（水平7,680 画素×垂直4,320 ライン）試験放送が開始される予定である．