寒冷地に潜む冷熱エネルギーを用いた蓄圧システムの開発

摘要

日本は自然災害の多い国であり，その被害も深刻なものである．一概に自然災害と耳にすれば，地震，台風，火山の噴火などが注目されがちだが，雪害は日本で2番目に大きな自然災害である（1）．雪害とは雪が降ることによって起こる事故，災害の事である．温暖化が進み雪が減る中で，被害が減らない原因の 1 つとして豪雪地帯の超高齢化社会の進行があげられる．雪害の被害の多くが屋根の雪下ろし時の転落事故によるものであり，被害者のほとんどが高齢者である．そこで我々は寒冷地の特性を活かすことができ，かつクリーンな方法での雪害防止に応用することが可能なエネルギー抽出システムの開発を目指す．