アリオ倉敷:テーマパーク跡地を再生・昇華した環境共感型ＳＣの取り組み

摘要

アリオ倉敷は2008年末に閉園した倉敷チボリ公園跡地に開業したショッピングセンター（以下ＳＣ）である。計画地は倉敷駅北口に面した駅周辺開発の中心となることを期待されるエリアであり、事業はＳＣゾーン・市民公園・アウトレットゾーン、の３つに分割された。計画にあたっては、これら分割されたテーマパーク跡地を、既存樹木と敷地を縦断する水路の水辺と緑を最大限活用した『環境共感型ＳＣ』として官民一体的に再生・昇華することを目指した。外観は、４方向全周ファサードに対峙する環境が各々異なるため、それぞれに面する“環境資源”を生かしたデザインを採用しながらも、共通のデザインコードを用いた一貫性のある意匠とした。