関東平野で観測された2011 年東北地方太平洋沖地震（Mw 9.0）の地震動特性：（その1）関東平野で観測された強震動の概要

摘要

近年の首都直下プロジェクトを通じて首都圏およびその周辺地域に約300 の観測点を新設したMeSO-net（Metropolitan Seismic Observation network）と、全国に20～30km間隔で等密度に配置されているK-NETやKiK-net、地方自治体が保守・管理しているSK-netを併せて、1000点以上の本震記録が関東平野全域で収録された。また、関東平野では公的な研究機関以外に多くの大学や民間の研究所が独自のシステムで強震観測点を保守・管理している。それら多くの機関で収録された地震記録を収集・整理し、その地震動分布を報告することは、今後の関東平野に於ける地震防災を考える上での基礎資料として非常に重要である。