建築物の総合環境性能評価手法CASBEE に関する研究（その 135 ） CASBEE-不動産の(オフィス版＋店舗版＋物流施設版)への用途拡大

摘要

不動産市場のステークホルダーは建築技術者のみならず、開発企画者、利用者、投資家、不動産業者、行政関係者等と広がり、これに対応する既存オフィスビル評価を目的に「CASBEE 不動産マーケット普及版」を2012 年に開発した。使い勝手を優先し大幅に評価項目を絞り込み、国際的ツールとの読替を可能にしたものである。さらに2014 年12 月に店舗、2016 年11 月には物流施設の評価もできる「CASBEE-不動産」への改訂を行った。2017 年3月現在のCASBEE-不動産の認証件数は114 件と年々増加している。本報は、物流施設への対応について概説する。