木造密集市街地の住環境価値向上に関する研究 その２ 中野区弥生町三丁目川島商店街の空き地利活用

摘要

前報では、木造密集市街地整備における住環境価値の付加向上の方策として、都市景観に着目し、中野区弥生町三丁目地区周辺の景観デザインガイドラインを作成する意義と、その方針を示した。本稿では、同じく弥生町三丁目川島商店街に位置し、不燃化促進用地としてUR 都市機構が所有する空き地を対象に、代替地として使用するまでの暫定的な利活用ついて、弥生町三丁目地区の住環境価値を向上する活用方策を示すことを目的とする。なお、対象とする空き地は、中野区とUR 都市機構が進めている弥生町三丁目周辺地区防災まちづくり事業に伴い、UR 都市機構が権利者用の代替地として取得した土地であり、以下「UR 所有地」とする。