地球環境未来都市研究 その４みなとみらい 21 地区における物理面・心理面の両面から見た緑の温熱感への影響に関する研究

摘要

近年、都心部でのヒートアイランド現象が深刻になっていることから、夏季の屋外における暑熱対策が求められている。暑熱対策としては緑を増やすことが有効であると一般に言われているが、緑による暑さの緩和効果が定量的に評価されていないため、緑を具体的に計画することは難しい。また、緑による効果には、日陰をつくることや蒸散といった実際に気温や体感温度を下げる効果に加え、緑が多いと涼しげに見えるといった心理的効果もあると考えられる。そこで本研究では、緑が暑熱環境に与える影響を物理量と心理的効果の両面から求め、緑の効果を定量的に評価することを目的とする。