乾燥地における緑化ｺﾝｸﾘｰﾄ利用の検討

摘要

(1)ﾎﾟｰﾗｽｺﾝｸﾘｰﾄは、水ｾﾒﾝﾄ比を下げることにより空隙が増加した。(2)空隙率の多く存在したｺﾝｸﾘｰﾄが植生に適した状況であった。今回の実験では，水ｾﾒﾝﾄ比30％のﾎﾟｰﾗｽｺﾝｸﾘｰﾄが植生に適していた。(3)ｾﾞｵﾗｲﾄは、高い吸水性を持っており、細骨材吸水試験から吸水率を混練水に追加することにより吸水ｺﾝｸﾘｰﾄの作製が可能となった。(4)吸水ｺﾝｸﾘｰﾄはｾﾞｵﾗｲﾄの配合量の増加とともに吸水性・保水性が高くなった。今回の実験では、a、d が高い性能を示した。(5)今後、水ｾﾒﾝﾄ比ﾎﾟｰﾗｽｺﾝｸﾘｰﾄ試験体A、吸水ｺﾝｸﾘｰﾄ試験体ｄを使用した緑化ｺﾝｸﾘｰﾄを作製し、実際に植生が可能であるか検討を行う必要がある。