応答スペクトル法による免震層の最大応答予測に関する研究（その1 免震層の最大速度の応答予測）

摘要

本報では応答速度の評価式のλ に着目し、評価式の妥当性の検討を行った。(2) 式より時刻歴応答解析の値から求めたλ は速度依存型ダンパーの等価粘性減衰定数hvに応じて増加する傾向が確認できた。λ=2 と定数とするのではなく、減衰定数の変化より連続的に評価することで、免震告示の予測精度の改善が期待できる。今後の課題としては速度依存型ダンパーの等価粘性減衰定数hvに応じてλ が増加する原因の検討および性能が異なるダンパーによる検討が挙げられる。