日本のカーテンウォール熱貫流率計算法の開発 その3 熱貫流率計算法の精度検証（断熱試験との比較）

摘要

CW を用いた断熱試験を行い、計算法との精度検証を行った結果、試験結果と計算結果の差異は±10％以内であり、各試験条件において概ね整合した結果が得られ、日本のスパンドレル部の計算にも適用できることが確認できた。なお、今回の検討はCW の仕様を広範囲に網羅したと言及できるところまで達していないため、他の仕様に関してデータの蓄積を行うことが今後の課題である。本研究では、その1 4)において日本のCW の調査結果と、一般的な製品の部位別･CW 全体の断熱性能をSingleassessment method(SA 法)を用いて比較検討した。その2 5)では、Component assessment method(CA 法)の附属書B に基づく計算法が日本の製品に適用可能か検証を行い、適用の有無について明確にした。また本報では、断熱試験との比較により熱貫流率計算法の精度検証を行った。これら、その1～3 において得られた知見に基づきJIS 化・ISO 提案のための計算法の開発を進めていく予定である。