公共施設キャパシティの分析と愛知県西尾市 におけるケーススタディ −アクティビティとキャパシティの視点による公共施設 マネジメントの提案　その2 −

摘要

本研究では、アクティビティ発生のピーク時間帯におけるキャパシティの過不足状況を把握することで、公共施設マネジメントの方法論を示した。アクティビティとキャパシティに着目することで、施設種別や室名から脱却し横断的に扱うことが可能になり、市民活動を受け入れる公共施設の許容力を自治体レベルで把握することに繋がった。また、アクティビティとキャパシティの分析をもとに、双方の相互関係を明らかにし、さらにアクティビティ発生のピーク時間帯に着目することで、自治体レベルで具体的なキャパシティの過不足量を導き出すことができた。しかし、潜在的なニーズを見据えた施設総量の見直しや施設再編が必要であることは留意すべき点である。また、公共施設マネジメントを行う際には様々な要素を組み合わせ総合的なマネジメント手法を確立することは、今後の課題である。