高効率結晶シリコン太陽電池の実運用下での初期発電性能の変化

摘要

太陽光発電や風力発電などの分散型の変動電源が大量に電力系統に導入されており、2017 年3月末における太陽光発電システムの導入量は約38 GW であると報告されている。需給運用は、分散型の変動電源の発電電力を予測・把握しつつ行なう必要がある。系統運用者は、太陽光発電システムの初期における定格出力を把握しているが、太陽光発電システムの出力は故障や劣化のために年月とともに低下していく。電力系統に連系されている太陽光発電システムの発電電力の把握や予測を高精度に行なうには、太陽光発電システムの発電性能の年劣化率の高精度な把握が必要となる。