アーク放電を用いたZnO/C core/shell ナノケーブルのone-step 合成

摘要

金属ナノワイヤーをカーボンで覆ったcore/shell カーボンナノケーブルはカーボン層によって導電性の向上と中心金属の保護をしているため、キャパシターや二次電池に応用することで優れたサイクル特性や容量を示すことが報告されている。しかしながら、カーボンナノケーブルの合成法は複雑であり、一般的には金属ナノワイヤーを合成した後にカーボンを蒸着もしくはポリマーを被膜した後に焼結させるような複数の合成ステップを経由し、それに応じて複数の装置や高温処理をする必要がある。このような合成方法ではカーボンナノケーブルの生産コストが高くなり、工業的利用を制限してしまう。本研究ではアーク放電を用いることによってone-step でカーボンナノケーブルを合成する方法を開発し、合成メカニズムを調査した。