音響管計測における緩支持法の隙間の影響解析

摘要

音響管は多孔体の吸音率や音響特性の計測に用いられるが、サンプルの切り出しによる管壁との接触状態により計測結果が変化することがある。そのため、サンプルと管壁が接触しない緩支持法が開発され、市販されている。本研究ではサンプルと管壁の隙間の影響を調査するため、緩支持法による音響管をＦＥモデル化し、垂直入射吸音率（以下吸音率）を算出した。音響管は内径Φ29 mm とし、500Hz から6300 Hz を解析周波数とした。多孔体は32 kg/m3 のグラスウール（GW）を用い、JCA モデルを用いた。吸音率と隙間の関係について報告する。