ダイヤモンドアンビルセルを用いた超高圧力下におけるp型伝導性SrCuSeF，BaCuSeFの電気伝導度測定

摘要

太陽電池の性能向上のためには用いられる素材の基礎物性の理解が鍵を握っており，とりわけ試料のバンドギャップと電気伝導度の理解は重要である．圧力を加えることで試料のバンドギャップは変化すると期待できるが，高圧下における太陽電池素材の物性測定はこれまでに例がない．また，太陽電池素材であるSrCuSeF，BaCuSeFはp型透明伝導膜(TCO)としても注目を集めている．本研究では，高圧力下における太陽電池素材 SrCuSeF およびBaCuSeF の電気伝導度測定を行い，理論計算によるこれらの試料の高圧力下におけるバンドギャップの振る舞いとの相関を調べた．