トンネル電流計測１分子検出法を用いた化学修飾を含む核酸塩基鎖識別法の開発

摘要

高速・高精度かつ低コストに個人の遺伝情報を読み取ることのできる次世代 DNA シーケンサの開発は，近年世界中でしのぎを削っている．我々は，単分子 DNA 鎖を微小ギャップ電極によって電気計測するシーケンシングする方法論を提案している．こうした分子のコンダクタンスを直接観察するという特徴により，後天的化学修飾についても識別可能であることが示唆されている[2]．こうした核酸塩基の化学修飾をターゲットとしたゲノムシークエンスは単分子シーケンシングの大きな長所となることが期待されている．