尿からのホタテ貝殻を用いたリン回収

摘要

ヒトの尿にはリン酸が含まれており、肥料として利用可 能である。しかし、尿をそのまま肥料として使うにはリン濃 度が低いため、運搬や保管にコストがかかる。一方、北 海道はホタテ貝殻が廃棄されている。貝殻の主成分で ある炭酸カルシウムと尿中のリン酸を反応させることによ り、リン酸カルシウムの結晶が得られることが分かってい るが、その結晶種および回収量に対する共存イオンの 影響は検討されていない。そこで、本研究では尿中にお けるホタテ貝殻粉末からリン酸カルシウムの生成反応に おける生成結晶種に対する共存イオンの影響を実験的、 理論的に検討した。