吹付けコンクリートの練上り温度を自動制御するバッチャープラントの現場検証

摘要

山岳トンネル工法のNATMの吹付けコンクリートにおいて，初期強度，長期強度および付着性状に対し，rn急結剤の種類や添加量が与える影響は大きい．また，急結剤の性能は温度依存性が高く，ベースコンクリrnート温度の変動は，吹付けコンクリートの品質変動につながる．筆者らは，コンクリートの練上り温度をrn自動制御し，安定した温度のコンクリートを製造する“スマートバッチャープラント”を開発し，冬期のrn最低気温が氷点下20℃に達する寒冷地で施工中の道路トンネル建設工事に適用した．本稿では，開発したrnスマートバッチャープラントの概要，練上り温度の自動制御機能の検証，従来工法との比較結果，およびrn目標温度を実現したことによる品質と施工性の向上とコストダウン効果の検証結果について報告する．